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ドイツワインといえば、“アルコール度数が低い” “気品や風格に溢れた” “繊細な甘口“ が定説となっていますが、実はミネラルが豊富でとても「健康的なワイン」なのです。
そんな、ドイツワインの素晴らしさを、ホテルコンサルタント/ソムリエの岡田稔仁さんに解説していただきました。
◆ドイツワインの素晴らしさ
ドイツのワイン生産地域は、北緯50度付近に位置し、北海道より北に位置するぶどう栽培の北限の地。そのワインの最大の魅力は、リースリングに代表される綺麗で澄みきったエレガントな酸味と心地よい甘さが魅力の白ワイン。
しかしながら、近年は辛口白ワインと赤ワインの品質の向上はめざましい。
シュペートブルグンダー(ピノノワール)から作られる赤ワインは世界基準のクオリティ。そして、ゼクトというスパークリングワイン。
ドイツは世界で生産されている20億本のスパークリングワインの約4分の1を消費する泡大国なのである。
生産地域ごとに独特の特徴があり、その地酒を愛好するように、知られざる地ワインを探求する。その多種多様なワインがワインラバーを魅了する。
◆ドイツワインの品質等級を知る
厳格な品質等級による選びやすい明確な基準があるのがドイツワインで、初心者でも選びやすいのが特徴。
ドイツワインはぶどうの糖度によって品質区分がされ、価格も変わる。一般に価格が上がるほど味わいが濃厚になり、甘みも強くなる傾向がある。
ただし、トロッケン、クラシック、セレクションの表記があるものは辛口となる。
生産地限定格付上級ワインは、さらに収穫時のぶどうの糖度によって六種類の格付に分類され、ぶどう品種のキャラクターや熟成度、調和性、完成度などの点において、厳しい基準のもとで、検査が行われる。
まさに、ドイツ人気質にあったドイツワイン独特のものである。
◆ドイツワイン✕和食のマリアージュ
ドイツの辛口の白ワインには和食との相性が良いものが多い。
スパークリングワインなら、ブルグンダー系品種、白ワインならヴァイスブルグンダー、ミュラー=トゥルガウ、リースリングなど、赤ならシュペートブルグンダーがおすすめ。
いずれも、軽快な仕上がりで和食の持つ繊細さと合わせやすい。
また、ドイツらしいブレンドワインは、単独品種のワインよりも料理に合わせやすい場合がある。その複雑性が出汁や醤油、味噌はもちろん、しょうが、わさび、柚子胡椒などの薬味ともうまく調和する。
◆銘醸ドイツワインは熟成を楽しむ
もう一つのドイツワインの楽しみ方は、地域ごとの蔵元の素晴らしいヴィンテージのワインを楽しむこと。歴史のあるワイナリーや修道院で丁寧に造っているものを味わってほしい。
有名でない生産者の古いワインの中にも、そのフレッシュさとキャラクターが感動的なワインは沢山ある。
ドイツのワイン生産者たちは、ぶどう栽培には厳しい気候の中で豊かなワイン文化を育んできた。それぞれに個性的なワインを生み出している。生産量に限りがあるため、国外にはなかなか出回らない最上級のワインこそが極上の味。
当店では、銘醸ものを中心に取り扱い、既にドイツワインを好んでいる方には、これまで販売店を見つけるのが困難だった銘醸ものが手に入りやすくなります。
まずは、魅力あるワインを見つけ出しドイツワインの美味しさを再確認してほしい。そして、あまり知られていないドイツワインにスポットライトを当てた健康的で味わいのあるワインを是非愛飲して頂きたい。
ドイツワインの本当の魅力にひとたび出会えば、きっとドイツワインの虜になること間違いありません。