産地 / 等級
生産地
※ドイツには13の認定ワイン生産地があります
○アール(Ahr)
ライン河の支流であるアール川沿いの地域で、主に赤ワインの銘醸地。
○バーデン(Baden)
南北に長い、ドイツの最南端に位置する温暖な地域。
ドイツ最長の栽培地域でカイザーシュトゥールの葡萄畑の景観は有名。
○フランケン(Franken)
1200年の歴史を持つ、フランケンワイン。
主に白ワインの銘醸地で、でっぷりと平たくて丸い「ボックスボイテル」という特徴的なボトルが使用されている。
○ヘツシッシェ・ベルクシュトラーセ(Hessische Bergstrasse)
ドイツでザクセンに次いで、二番目に小さな生産地。
温暖な気候もあり強い芳香を持つワインが多い。
○ミッテルライン(Mittelrhein)
ライン川の名所ローレライ付近の地域。
主に白ワインの銘醸地ですが、ゼクト(スパークリングワイン)も多く作られています。
○モーゼル(Mosel)
2007年7月まで、Mosel-Saar-Ruwer(モーゼル・ザール・ルーヴァー)と呼ばれていました。
モーゼル川沿いにあるドイツ最古のワイン銘醸地。
品質の高い白ワインが作られています。
○ナーエ(Nahe)
ナーエ川沿いの小さな地域。
多様な土壌を持つため葡萄の品種、ワインのタイプも様々です。
○ファルツ(Pfalz)
フランス・アルザス地方と接する温暖な地域で、日照時間も長くリースリングを初め多種の葡萄が栽培されています。
ドイツで二番目に広い葡萄栽培面積を持つ。
○ラインガウ(Rheingau)
ユネスコ世界文化遺産にも指定されているラインガウ。
ライン川の反射熱と反射光の影響による温暖な気候によって、品の良い白ワインが作られている。
○ラインヘッセン(Rheinhessen)
ドイツ最大の広大なワイン栽培地と生産量を誇る世界的に有名なワイン銘醸地。
「千の丘陵地」として知られています。
○ザーレ・ウンストルート(Saale-Unstrut)
旧東独地域で、エルベ川の支流(ザーレ川とその支流ウンストルート川)に広がる生産地。
○ザクセン(Sachsen)
旧東独地域で、ドイツ最北東に位置する生産地。
○ヴュルテンベルク(Württemberg)
ネッカー川沿いにあり、バーデン地域と並びドイツ最南の生産地。
昔からの伝統的な赤ワインの銘醸地。
等級
※ドイツワインの等級基準は糖度の高さによって分けられます
◆ターフェルヴァイン(Tafelwein)
複数の生産地のワインを混醸したワイン。
◆ラントヴァイン(Landwein)
地理的表示保護ワイン。
指定地域の葡萄を最低85%使用。
◆クヴァリテーツヴァイン(QbA: Qualitätswein bestimmter Anbaugebiet)
13の生産地域内で栽培された葡萄を100%使用。
最低アルコール度数7%、最低エクスレ度は51〜72度。
◆プレディカーツヴァイン(Prädikatswein)品質等級ワイン
ドイツワイン法で最高級カテゴリーのワインで補糖は認められていない。
6種類の肩書きがあります。
○カビネット(Kabinett)
通常の収穫期に収穫されたブドウを使用する。
最低アルコール度数7%、最低エクスレ度67〜82。
○シュペートレーゼ(Spätlese)
直訳すると「遅い時期に摘まれたブドウ」通常の収穫期よりも一週間以上遅く収穫されたブドウを使用する。
最低アルコール度数7%、最低エクスレ度76〜90。
○アウスレーゼ(Auslese)
十分に熟した、糖度の高いブドウを房で選んで収穫したブドウを使用する。
最低アルコール度数7%、最低エクスレ度83〜100。
○ベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)
全熟させてから時間を置き、ブドウの粒を選んで収穫した粒選り。
最低アルコール度数5.5%、最低エクスレ度110〜128。
○アイスヴァイン(Eiswein)
直訳すると「氷ワイン」ブドウを樹に残したまま、気温-7℃以下で自然凍結させた葡萄を使用する。
高級デザートワイン。
最低アルコール度数5.5%、最低エクスレ度110〜128。
○トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)
貴腐させて、干しブドウのように縮んだブドウの粒を使用する。
貴重なデザートワイン。
最低アルコール度数5.5%、最低エクスレ度150〜154。
品種
■白ワイン用 ブドウ品種
リースリング(Riesling)
ドイツで白ワインといえばリースリングと言っていいでしょう。
華やかな酸とフルーティーな芳香が特徴。
辛口から極甘口まで、とても幅が広くバラエティ豊かなラインナップがあります。
ミュラー・トゥルーガウ(Müller-Thurgau)
軽やかで青リンゴのような爽やかな味わいのワイン。
くせがないので、いろいろな食事に合わせやすく、日常ワインとして楽しめます。
シルヴァーナー(Silvaner)
酸味や香りは穏やかですが土壌を感じる力強さがあります。
伝統品種の葡萄で料理を引き立てます。
■赤ワイン用 ブドウ品種
シュペートブルグンダー(Spätburgunder)
ドイツでの名称はシュペートブルグンダーですがピノ・ノワールのことです。
色は薄くガーネットや赤茶色をしており、渋みは控えめで上品です。
ドルンフェルダー(Dornfelder)
1980年に許可された比較的新しい交配品種。
濃い赤色で力強い味ですが、酸味や渋みが柔らかで飲みやすい。
価格が手頃で手に入れやすいものが多くあります。